エピローグ
全ての謎は、解明された。
「バグが入っているデバッグコマンド」を、販売ソフトに残したままだったこと。
・・・これが全ての原因だったのだ・・・。
「255階」は、ZAPを利用することで、「フロア60」を突破するという、デバッグコマンドのバグを突いた裏技だったのだ!!
「隠されたボス」も、「真のエンディング」も、存在していなかった!!
そのようなものは、ゲームデザインには一切含まれておらず、当然ながら、そのようなプログラムもデータも全く存在しない。
全ては、ゲーム開発者の意図しない、「バグの世界」だったのだ。
・・・ただ、それだけのことだったのだ…。
・・・わずか数日の解析で、いとも簡単に「真実」が、判明してしまうとは・・・!?
・・・そして!
K氏、N氏、某雑誌は、皆、「大嘘つき」だったのだ!!!
・・・。
・・・。
・・・。
・・・25年という歳月が流れ、私もそれなりに大人になった。
・・・過去を振り返るのは、あまり良くないとは思うが、ここで纏めをしようと思う・・・。
K氏。
学校を卒業後、就職。
N氏。
学校を卒業後、就職。職業不明。
某雑誌。
「廃刊」になったらしい・・・。
私。
学校を卒業後、就職。
「3大デマ」と客観的に見た自分。
K氏。
とにかく、ゲームを通じて、皆から賞賛されたかったのだろう。
ゲームは余暇の過ごし方のひとつであり、人生の大切な時間を割いてまで
ゲームにのめり込んではいけない。ゲームの腕前がどんなに優秀であっても、人生においては
あまり役に立たない。もっと勉強をしておけば、さらに良い人生が送れただろうに・・・。
N氏。
成績に差をつけようと、ライバル(?)に嘘を語り、ゲームに熱中させて勉強を疎かにさせるのが目的だったのだろう。
後日、「255階」の件は全て嘘でした・・・という謝罪の言葉(?)を貰った。多分、そうだろうと思っていたが、
彼が語った彼なりの見解で、「バグという誤動作ではないか」という言葉こそが、「真実」を指し示す重大なヒントではあった。
某雑誌。
雑誌の売り上げを伸ばそうと、「255階」を利用して、記事を捏造したに違いない。
「FLOOR P5」の写真は、当時のパソコンを使って、「エディティングされた捏造画像」であったと推測する。
この事件がきっかけで、この雑誌は全く購入しなくなった。
私。
私もまた、ゲームにのめりこみ過ぎた人間だった。ゲームに対する挫折は、非常に有効であるということを
もっと学ぶべきだった。ゲームは諦めが肝心なのだ。そして、ゲームで遊ぶときは、人生の余暇を割り当てるべきだ。
K氏を反面教師と出来なかった幼さが、このようなトラウマを生み出したのかもしれない。
また、ゲームメーカーに電話をして確認していれば、もしかしたら解決していたのかもしれない。
そのような知恵を搾り出せなかったのは、自分自身の甘さでもあった。子供には少しばかり無理な話だったかもしれないが、
学生と名がつく限り、やるべきことは、将来に備え、勉強をして体を鍛えることである。
やるべきことをやらないままに、「ゲームに、のめり込み過ぎて」は、いけなかったのだ・・・。
この当時の前後に、「口裂き女」が話題となった。とかく、デマや噂というのは世の常ではあるが、
これに便乗して、「金儲けをしようという輩」が湧き出してくるのも世の常である。
大人になるにつれ、嘘をついてお金を稼ぐという、「醜い人間や集団」に遭遇することが多くなった。
雑誌や新聞、テレビ等は、必ず「真実」を報道していると思っていたが、どうやらそうではないようだ・・・。
「真実」を報道できないという裏には、必ずと言っていいほど、「金儲けを企んでいる連中」が背後に隠れている。
嫌な世の中ではあるが、インターネット全盛となった現在、「真実」こそが支持されてゆくのは間違いないだろう。
SNSやツイッターで、国がひっくり返るケースもあるのだ。
「嘘は必ずばれる」
今回のサイトを立ち上げようという主旨のひとつではあったが、
「ドルアーガの塔」というゲームが本当に好きであるという理由が一番であることを、ここでしっかりと明言しておきたい。
この解析を通じて、自分にとって、本当の意味での「ドルアーガの塔」の「全面クリア」である。
「真のエンディング」は、これからも、ずっと心の中にあり続けるのだ。
このような素晴らしいゲームを開発した、株式会社ナムコ、および、製作者の方々に、深く感謝したい。
そして、様々なプラットフォームで展開される、新しい「ドルアーガの塔」を見守りつつ、
コンテンツのさらなる成長を願って止まない。
胸に深く刻んだ、「ドルアーガの塔 (ファミコン版)」の懐かしい思い出とともに・・・。
2011年5月3日 サイト管理人